LC直列共振回路

工学系女子大生の日々

楽びん!のバイトの面接に行った話

楽びん!という楽天の会社のサービスがある
指定の飲食店やコンビニの商品をお届けしてくれる便利なサービスだ
手っ取り早く金が欲しくて時給の高いバイトを探していた私は某バイト斡旋サイトにてその求人を見つけた
デリバリーは電動自転車で行うということで、まだ免許が取れていない私でもやれるんじゃないかと思った

自転車は好きだし、月1くらいの頻度で遠出もする
いざ応募だ
そして面接だ

面接当日は通信制限のかかっているスマートフォンが原因で地図が見れずに5分ほど遅刻した
デリバリーという業種の面接においてこれは非常に致命的だ
客に道に迷ってしまって〜と説明しても遅れてしまったらどうしようもない
正直この時点で落ちたと思った


現在地を一向に取得しない薄型文鎮と化した七万円の電子機器を見ながら思った


バックれてしまおうか


しかし、流石に私の枠を残して置いてもらってそれはいささか申し訳ない
気力を振り絞り坂道を登り、面接地へと向かった


事務所では何人かのバイトの男の子達が屯っていた
10人くらい居たがそれぞれが談笑していたり準備運動をしていたり自転車の整備をしていた
雑多な事務所は靴が散らかり、彼らの荷物が適当に置かれていた

その空間に私は見覚えがあった
あっこれ部室だ

屯っていた男の子達も皆大学生だろう
全員が同じユニフォームを着て待機しているその姿は完全に運動部の部活が始まる前に1年がグラウンドの準備を終えた姿だった
何らかの目的地だか荷物だかの確認を取っている者もいたが、いつだったか部活前に先輩方がメニューを決めてる姿と被った

いやこれ無理や、落ちる
ここ女子マネにも厳しいタイプの部活や
性別という理由で優しくされない、実力だけの世界が待ち受けていた(気がした)

震える足で靴を脱いで事務所にはいった タイツに穴空いてるし泣きそうだった
グループ面接はすでに始まっており数人の若者が座っていた
自己PRやなぜここに応募したのかという理由を問われたがありきたりに「自転車乗るの好きで〜」みたいなこと言ったら「ここたぶん想像より走るよ、坂道多いし、平気?」とぶった切られた
いや無理です 走るったってせいぜいママチャリで50kmとかです
もう一人女の子が面接に来ていたがおんなじようにぶった切られていた
多分私と同じようにチラシのポスティングくらいのノリで応募してしまったんだろう
時給の高さはイコール厳しさであることを思い知った

あと地味に休むと時給が下がるのが辛かった
楽びんの時給は1200円スタートだが何もトラブルなく働いていれば3か月で50円上がるらしい
一年で200円ずつ上がっていくということだ

 

その代わりすぐに下がる
三か月でバイトを休んだ日数の割合分時給が下がるらしい
まあ普通に週2,3で働いていれば三か月のうち1日くらい休んだところで問題ないような下げ幅ではあるが、どうにもそこが引っ掛かった


あんまりバイトは休まない方だが私の学科は忙しい
馬鹿みたいに課題もあるしテストもある
既にこんなに忙しいのにさらにバイトにまで部活みたいな責任感を強いられるのか…と思ったら急に鬱になった

でも多分暇を持て余してる文系の男の子とかならすごいいいバイトだと思った
めちゃくちゃ実力主義って雰囲気のバイトなので稼げなくていいから楽に働きたいって人には多分向いてない
ひたすらチャリで走るらしいので体動かすのが好きな人はすごく楽しいと思う

 

 

いやまあ何が驚きってそんな私でも受かったことだよね


数日後に合格の連絡が来た
多分苦し紛れに爆笑顔で運動大好きです!!!みたいな大嘘アピールをしたのが決め手だったのだと思う


ひ弱なJDにはあまりにも場違いだから辞退してしまったが体力有り余る男子大学生とかにはすごくいいんじゃないだろうか 鍛えれるだろうし時給高いし

 


私はのんびりパン屋さんとかやります
以上です