LC直列共振回路

工学系女子大生の日々

日暮キノコの喰う寝るふたり住むふたりを読んだ感想(ネタバレあり)




日暮キノコの喰う寝るふたり住むふたりを読んだ
テスト期間なのに読んだ
テスト10個あるけど読んだ

日暮キノコひぐらしキノコだと思ってたらひぐれキノコだった
同時に食う寝るふたりだと思ってたら喰う寝るふたり住むふたりだった

喰うと食うの違いに何かしらの意味の違いがあり意図があってタイトルを変えているのかと思ってググってみたが
特にそのようなことはなく、食うと喰うは同じものをたべるという意味しかないようだ
常用漢字かそうでないかの違いらしい
また一つ賢くなってしまった

 

まずこの漫画は十年付き合ってきた男女が満を持して結婚するまでのストーリーである
物語は付き合うところからではなく、付き合って同棲をして八年たったところから始まる
主人公は28歳の男女、リツコとのんちゃん両方の視点から描かれる
恋愛日常系ザッピングストーリーである


というわけで感想を書く
ネタバレなので注意

・生田さんがリアルにウザい
これは大人になった生田さんのことではなく高校時代の生田さんについてだ
好きな男の子の好きな女の子に当てつけで泣くとかまた微妙にリアルというか
ああ自分もこういうときあったわ…みたいな
実際にする勇気はないけどこういうことする妄想したわ…みたいな
女子だとみんなこういうことやりたくなっちゃうでしょ

・相まってちょっとのんちゃんもウザい
「野々村君もなんでちゃんと突き放さないの」
って切れる気持ちがわかりすぎる
「自分のこと好きな子キープしておきたいの?」って嫌~な気持ちになるのもその状態でこっちから告白するの嫌な気持ちもわかる
本当に高校時代を思い出した

・ニーナがひねくれすぎ
ニーナの実はリツコにずっと劣等感感じてましたみたいな話がちょっとリアルで私は読んでいて嫌だった
この話必要だった?ってレベルでちょっと嫌だった
普通の仲いいと思ってた友達が自分のことにずっと嫉妬しながら一緒にいたとかリツコからするとつらい
まあリアルなんだろうけど必要なリアルさじゃなかったような
なんで派手な服が好きなのかとか、リツコに劣等感を感じながらもずっと一緒にいた理由とか、もっと描かれてれば共感もできたのかもしれないけど、ニーナがちょっと捻くれ者でまとまりすぎではないでしょうか
もっと素直な子だと思いながらそこまで読み進めてたのでなんか裏切られたような気持になった
結婚先にしたからちょっと優越感ってのもまた。。
読者から見ると全然勝ち逃げれてないし、、

・喧嘩しすぎ
話の起承転結をつくるために「なにかトラブルが起きる→トラブルを解決する→二人の絆がより深まる」みたいなことをしなくてはならないのはわかる
けどそのトラブルが喧嘩から始まりすぎや。。。
日常のちょっとしたことでぎくしゃくしちゃうのはわかるんだけどあまりに多すぎて、あと五巻という短い間に詰め込まれすぎて、なんかこいつらいつも喧嘩してんなーって印象になってしまった

・ちょっと旅行でぎくしゃくするのもリアル
これ現実でやったことある。。
俺が企画するからって言って結局何もプラン組めてねーやんってやつね
私はガチガチに予定を組んでから旅行に行きたいタイプなので気持ちはわかる
旅行って時間もお金も使う贅沢な遊びなのにふらっとするだけならそのへんぶらついてるのと変わらないもんね…

・リツコがいい子だ。。
最初から最後までリツコはまともでいい子だった。。
唯一の癒しですね

感想のまとめとしては
なんかコミカルな中の細部の人間の感情がリアルでおもしろかったなって思いました
その分漫画としてのキャラクターの魅力ってのはあんまりなかったような気もする
のんちゃんの絶妙なウザさとかああ、、長く付き合ってると彼氏って実際にこういうことしてきたりするよね、、みたいな気持ちになってくる

私は漫画にはリアルさよりも現実では味わえないファンタジーを楽しみたいので
のんちゃんにはもっとかっこよくあってほしかったし、ニーナはもっと可愛くあってほしかった
ああーわかるー!ってなりたい人にははまるのかも
私はなんとなく読後感にもやっとしたものが残る漫画でした。。
のんちゃんがどういうキャラなのか最後までよくわからなかったし…


久々に漫画読んだら気分が晴れたのでもっとたくさん読んで気持ちを保っていきたい
ようやく春休みだ。。
国立理系はほんと春休みが遅いぜ。。

 

以上です